大学生の本棚

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読書感想文にもおすすめ!? 「よるのばけもの」 住野よる

今回紹介する本は読書感想文の本にもおすすめな、

住野よるさんの「よるのばけもの」です。

ちなみに僕の大好きな作家さんの一人です( ;∀;)

そして、本作のテーマはいじめなので読書感想文にも

書きやすいと思います。

 

 

 

 あらすじ

主人公の安達は夜になると体がばけものになってしまうという

特殊な体質の持ち主であった。

そんな安達は夜ばけものになるので睡眠をとる必要はなく

毎日夜の町を徘徊していた。

そんなある日の夜、ばけものになった安達は

学校に行ってみる。

そこには同じクラスメイトの矢野さつきという少女がいた。

そして、この日の出会いをきっかけに二人は毎日夜に学校を

訪れる夜休みを行うようになっていった。

 

あることがきっかけで矢野さつきはクラスメイトからいじめを

うけるようになる。

しかし、安達はそのいじめ止めようとはしたりせず

ただいじめられているのを黙ってみていた。

 

昼の学校では全く二人は会話をしない。

夜の学校では二人は毎日のように会話をする。

ただし一方は姿を変えて。

 

いじめを通して主人公の安達は何を思い、感じているのか。

また、いじめを受けている矢野さつきは

なぜ、夜の学校にいるのか。

 

 

 感想

住野よるさんはラスト一行の表現がほんとに上手だと思います。

ラスト一行に物語のすべてが詰まっているといっても

過言ではないくらいですね。

 

本作は、いじめという重めのテーマでありながら

ばけものというポップな設定で何か不思議な感じでした。

 

また、主人公はじめ各キャラクターの表の顔と

裏の顔を表現しており、人のリアルな部分を表現していると感じました。

 

自分の中に存在するばけものはなんだろうかなど

いろんなことを考えさせられる物語でした。

 

住野よるさんが好きな方は絶対に読むべきです!!

 

 

「よるのばけもの」

住野よる

2016年12月11日 発行

双葉社